9月予算委員会にて質問をおこないました。

シルバーウイークの総括

◆桑名委員 
  予算委員会最後の質問となりました。また、知事にとりましても、2期目、議場における最後の質問になろうかと思います。
 本会議の一般質問では9名が、そしてまたこの予算委員会でも9名、計18名、私の前に17名が質問をいたしました。聞いておりますと、どの政党、どの会派もこれまでやってきた尾ア県政というもの、この方向性は間違っていないという上で質問がされたと思います。尾アの前に尾アなく、尾アの後に尾アなしと言われるゆえんだと思いますが、どうかこの2期目8年やってきたことに自信を持って、ぜひとも3期目に挑戦をしていっていただきたいなとエールを送りたいと思います。 
さて、質問に入らせていただきますが、秋の大型連休、いわゆるシルバーウイークが終わりました。高知新聞によりますと、シルバーがゴールドを超えたということで、高知県も本当ににぎわいがあったところでございます。本当にうれしい限りでございますが、まずは観光振興部長に各観光地のにぎわいはどうであったのか、お聞きをいたします。


○伊藤観光振興部長
 県内の主要な観光施設41施設におけますシルバーウイーク5日間の1日平均入り込み客数は約3万人となりまして、ことしのゴールデンウイーク12日間の1日平均の約43%増、お盆期間9日間の1日平均の約58%増となっております。


◆桑名委員
 その結果の要因は何と考えるか、観光振興部長、お願いいたします。


○伊藤観光振興部長
 
ことしのシルバーウイークは、土曜日から始まる5連休という曜日の配列と、天候にも恵まれたことに加えまして、8月末から9月上旬にかけまして中四国エリアのテレビ番組やCMなどで本県の旬の情報を発信するなど、シルバーウイーク向けの集中的なプロモーションを展開したこと、それにシルバーウイークに向けて段階的に高知家プレミアム旅行券を追加発売したことの効果もあったのではないかというふうに考えております。


◆桑名委員
 その結果というものは予測はされていたんでしょうか、観光振興部長。


○伊藤観光振興部長
 シルバーウイークの入り込み客数につきましては、県外から本県への入り込み客の約9割が自動車やバスを利用している状況から、NEXCO西日本――西日本高速道路株式会社が発表しました四国内の高速道路の下りにおける渋滞回数の予測と、それからシルバーウイーク期間中には高知自動車道では渋滞は発生しないという予測を踏まえまして、お盆よりは多いもののことしのゴールデンウイークよりは少ないと見込んでおりましたが、結果的にピーク時にはゴールデンウイーク並みの入り込みとなりました。


◆桑名委員
 その見込みに対して、各地域においては渋滞対策というものがなされたと聞いております。室戸市におけるジオパークへの観光客、また四万十町は海洋堂のホビー館、これもそうでございますし、土佐清水市は足摺観光だと思いますが、各地域はそれを見越してシャトルバスというものを運行して渋滞対策を行っております。
 ただ私、残念なことに、本当の高知市内の一番の観光地である桂浜が大渋滞を起こしたこと、これは高知市の対応の問題になるのですが、これは大いに反省をしなければならないなと思っております。
 私の知り合いの種崎のお土産物屋さんでございますが、連休に入ってすぐ電話がかかってきました。もう車がとまって動かないぞと、どうなっているんだということで電話がありまして、県のほうに電話いたしましたら、そこで私もシャトルバスが出ていないということに気づいたわけでございます。ただ、今のシルバーウイークに間に合わすことはできないので済みませんねということを言いました。次の日、またお電話をいたしましたら、朝のもう9時ぐらいから動かなくなって、夕方電話したら、やっと動いているのだけれども、これも大渋滞だろうねということでございます。
 シルバーウイークが終わりましてタクシーの運転手さんにお聞きいたしますと、いやあ、大変でしたよと、タクシーでお客さんを積んで桂浜に入ったところ、もう動かなくなって、目的地に行くどころか帰りのJRに間に合わすのに精いっぱいだったということでございます。両者とも言っていたんですけれども、渋滞が大変だったんではなくて、来ている県外客の皆さん方に本当に気の毒だという声があったところでございます。
 そういった大型連休の反省点もあろうと思いますが、今後こういった大型連休に対して県はどのように対応していくのか、観光振興部長にお聞きをいたします。


○伊藤観光振興部長
 大型連休中、特に桂浜につきましては、結果的にピーク時はゴールデンウイーク並みの入り込みとなったことに加えまして、お話にありましたようにシャトルバスの運行が見送られたこともありまして、桂浜の数キロ手前から交通渋滞が発生いたしました。このため、県と市で連携いたしまして交通整理や渋滞状況を案内するスタッフを増員するなどの対応を行いましたが、目立った渋滞解消までには至りませんでした。
 今週末から高知市と、シルバーウイークの総括はもとより大型連休につきまして、特に桂浜の慢性的な渋滞の要因やその解決策について協議を始めることとしておりまして、県市が連携してできることから順次取り組んでまいりたいというふうに考えております。


◆桑名委員
 知事、私は桂浜のこの渋滞だけを取り上げて今回お話をしている、質問をしているんではなくて、高知県は本当に皆さん方の血のにじむような努力で400万人観光というこの目標を2年連続で達成いたしました。そして、次は435万人という大台を目指そうということでございます。その中で、やはり原点に返らなければならない、忘れてはならないものっていうものがあると思うんですね。要は、我々が目指すものは、400万人、そして500万人の観光客が来て、そこでお金を落としてもらって経済効果が上がった、そこだけではないと思うんですね。我々が目指すところは、400万人の人たちに満足して帰ってもらうっていうそこのところが、まだまだ上を目指そうとしたときに抜け落ちているのではないかなと、少し危惧を感じるところでございます。
 435万人の早期実現に向けてという産業振興計画の資料も見させていただきましたが、その満足度を高めるっていうところがどこに出ているのかなといえば、11項目中11番目なのです。でも、1番も11番もこれは重要度は変わりませんよということでありましょうし、ほかの10項目も当然これは満足度を高めるための施策であるわけでございますけれども、ただやはり原点である満足をしてもらうというところからもう一度、県は当然のことながら各市町村ですね、確認をしていただきたいと思います。
 リピーターをどんどんふやそうというんですけれども、これも今の観光客の一つの傾向になっていると思いますが、まだまだ日本の観光客というのはやっぱり行ったことのないところに行きたいっていうのが多いと思うんですね。ですから、リピーターの層もそうなんですけれども、高知県に来てお土産を持って地元に帰って隣の家に行ったときに、いや、高知ってよかったよ、私はもう行かないかもしれないけれども、次あなたどっか行くんだったら高知はお薦めという、その裾野を広げることが私は高知県の観光が目指すところだと思います。
 その中で、私は観光とどんな言葉が一番合うのかなと思えば、一期一会という言葉だと思います。今あなたと初めて会った。でも、二度と会わないかもしれない。だからこそ誠心誠意尽くしておもてなしをするという、その一期一会の心をどうか県も、そしてまたその心を市町村の皆さん方と確認をしていただきたいと思いますけれども、知事、いかがでございましょう。


○尾ア知事
 この桂浜の対応、私も桂浜へ行こうとしましたらびっくりしましてね、急遽電話をして話をしたら、いろいろ事前に打ち合わせもしたけれども、予想としてはゴールデンウイークほどはいかないだろうという予測であった。ゆえにやらなかったということであって、決して意図してやらなかったわけではなくて、しかしながらそういう政策的な読み違いが結果としてあるということも、観光行政としてはそれはよくないことでありますし、結果として多くのせっかく来てくださった県外の皆様方、この方々に不愉快な思いをさせてしまったということについて大変申しわけなく思うところであります。
 私どもとして、先ほど委員言われましたように、本当におもてなしをしっかりして満足度を高めて、そしてリピーターになっていただくと。そのリピーターになっていただくことをしっかり形にしていくような取り組み、こういうことをしっかりやっていくことが大事だろうと思います。龍馬パスポートなんかは形にするほうの取り組みなのでありますけれども、その前段階のおもてなしということについて、やはり今回のような反省材料をしっかりと踏まえて、しっかり改めて心に刻むということが非常に大事なのかなと思っております。大体高知は来ていただいた方の満足度のそもそも高い県ですからね、そういう潜在力のある県です。それも我々の強みと認識し、大切にしていかなくてはならないと。今回の件は大いに今後に生かさせていただきたいと、そのように思っております。

18歳選挙権への対応について

◆桑名委員
 それでは質問、次に移りたいと思いますが、18歳の選挙権への対応についてお聞きをいたします。
 この議論につきましては、本会議で黒岩議員、前田議員、そしてまたきょうは午前中には大野委員が質問をされました。かぶらない範囲で質問をさせていただきたいと思いますが。
 まず、本会議で知事からは今回の18歳の選挙権についての意義はという問いに、社会の担い手となる若者が政治や地域社会に関心の目を向ける契機となる観点からも意義深いというお答えをいただいたところでございます。まさしくそのとおりでございますし、私がこれにあと2つつけ加えるとすれば、日本国民としての自覚を持つ、当然日本国民しか参政権はないわけでございますので、自分は日本国民であるという自覚を少しでも若いときから持ってもらう。そして、もう一つは民主主義のルールを早いうちから身につけるという、この2つの意義もあるんではないかなというふうに思っております。
 ただ、この18歳の選挙権で今議論となっているのが、政治的中立というのが問われているわけでございますけれども、そもそも教育における政治的中立というものをどのように考えるのか、知事の御所見をお聞きいたします。


○尾ア知事
 これは、法律に明確に規定されておる、そのとおりなんだろうと、そのように思います。教育基本法第14条第2項、多数の者に対して強い影響力を持ち得る教育に一党一派に偏した政治的主義主張が持ち込まれてはならないということを意味すると、文字どおりこういうことではないのかなと、そのように思います。


◆桑名委員
 ここのところはどう答えるかって難しいんですが、まさしくそれもそのとおりだと思います。私は、それプラス政治的中立というのは、政治に触れないのではなくて、しっかりと政治に触れて多様な意見を聞いていくという、そこに教育における政治的中立というものがあるんではないかなというふうに考えております。
 ただ、学校現場としてもいろんな混乱もこれから起こってこようと思いますが、昭和44年に文部省は、「高等学校における政治的教養と政治的活動について」という通知を出しました。いわゆる昭和44年通知と言われるものでございます。
 当時、昭和44年というのは、安田講堂事件等がありまして、学生運動が盛んで世の中が混乱をした。そこで、文部省としては、教育に政治を持ち込まないというようなことの通知を各県に出したところでございます。今回はそれが見直されまして、逆に今度は政治に関心を持ってもらおうという教育を文部科学省が進めるわけでございますが。ですから、これからの主権者教育っていうものは、新しい教科とか新しいものの考え方が新たに追加されたんではなくて、これまでやってきたことの180度違う考え方というものがこの教育現場に持ち込まれるわけでございます。
 44年通知から46年ぶりに考え方は一変するわけでございますが、教育の現場はどういうような影響があるのか、これは長らく教育現場で活躍をされました教育委員長にお聞きをいたします。



○小島教育委員長
 高校におけます政治的教養と政治的活動に関する昭和44年の通達を見直した通知につきましては、昨日その案が文部科学省から示されたところでございます。この通知案では、高校生の政治的教養の教育、それから学校の政治的中立性の確保、また高校生の政治的活動についての具体的な対応の内容がほとんどでございます。
 この中で、高校生の政治的教養の教育あるいは学校の政治的中立性の確保に関しましては、これまでの考え方よりもより積極的に、しかも教育の政治的中立性の確保ということを前提にしながら、より積極的に教育に励み、そして生徒が選挙権を有するものとしてみずからの判断で権利を行使できるように政治的教養の育成をしなさいと、こういうことになっているわけです。
 ただ昭和44年のときとの違いは、そういう積極的な政治的教育を展開しなさいということと、高校生の政治活動に関しまして、先ほどお話がありましたように、当時は高校生が非常に荒れていた時代でありますから政治的な活動の制限ということが前提にありましたが、今回につきましては、学校の校内における政治的活動というのは従前の昭和44年の通知とそんなに変わることはないと思うんですが、校外における政治的な活動というのは、これはまた尊重しなけりゃならんと、こういう立場にあります。
 しかし、この2つ、1つのやっぱり制限と、そして政治的活動の尊重というのは、これは学校現場にとりましては非常に大きな問題でありますから、どこまでで線を引くのか、そういう具体的なことにつきましては今後やっぱりガイドライン的なものを示しながら、学校の混乱がないように努力していきたいというふうに考えています。


◆桑名委員
 混乱というものもある程度予想はされるわけでございますけれども、そういった中でも政治的中立を保ちながら主権者教育というのは行っていかなければなりません。しかし、学校で安保法制反対のビラを配ったり、また反安保法制のプラカードを持たせてデモの練習をさせたりしている教員、そしてまた教師がいるというのも事実でございます。
 そこで、一定の歯どめをかけるために、学校に政治的イデオロギーが持ち込まれたり、政治闘争の場になったりすることを断固として避けることが政治の責任として、自民党として教育公務員特例法を改正して罰則規定を設けようと提言をしております。
 この件につきましては、午前中に大野委員のほうからもありましたけれども、この法が成立すると学校現場にどう影響をするのか、これは教育委員長のほうにお答えいただきたいと思います。



○小島教育委員長
 仮に教育公務員特例法に罰則規定が設けられた場合、学校現場におきましては政治的中立性の確保に違反する行為はかなり減ってくるということは考えられますが、しかしながら教員の意識がやはり萎縮をするのではないかという危惧もあります。したがいまして、いろんな意見の中で議論をしながら慎重に御検討いただきたいと、国会で御議論いただきたいというふうに考えております。


◆桑名委員 確かに学校には学問の自由というものもあるわけでございまして、またその学問の自由と政治的中立というものの中で現場が萎縮をすることは、私もあってはならないと思います。ただ、どのような授業が政治的中立から逸脱するのかっていうものは、先ほど教育委員長が言われましたようにガイドラインというものがなければいけないと思います。
 今、国は副教材や指導資料というものをつくっておりますけれども、やはり県としても具体的な事例というものを挙げてガイドラインというものをつくっていかなければなりませんが、そういった計画はあるのか、教育長にお聞きをいたします。



○田村教育長
 お話にありましたように、先日文部科学省、総務省から、生徒が学習する際に活用する副教材、それと教員用の指導資料が示されたところでございます。これらの教材、資料では、具体的な取り組み事例などに加えまして政治的中立性の確保に関する留意点なども示されており、あるいはQ&Aといったものもございます。具体的な場面を設定したわかりやすい説明がなされておりますので、政治的教養を育む教育のガイドラインとしての役割も果たすものではないかというふうに思っております。
 そのため、当面はこれらの副教材や指導資料を活用して、しっかりと指導を行ってまいりたいと思います。


◆桑名委員
 これは私の提案でございますけれども、国の副教材、そしてまた県のガイドラインというものをつくって、もう一つは、例えば国論を二分する今度の安保法制とか原発の問題、また消費税とかいろいろあろうかと思いますけれども、そういったものに触れるときっていうのは、やはり教員の皆さん方もどう教えたらいいのか、どれが中立なのかわからない。
 そういった時期時期のものについては、教育委員会は1つのこの教材を使ってこのようにやりましょうとか、こういうふうに教えてくださいという個別にやはりそういったものを各学校、教育委員会に提供していけば、現場の混乱というものは私は起こらないと思いますけれども、教育長、その考えはどのように思われますか。



○田村教育長 政治的教養の教育については、学校全体で年間の指導計画を立てた上で取り組んでいただきたいというふうに思っています。そういった中で、そういった現実の政治的な事象について、特に賛否の分かれるようなものを取り扱うような場合には、具体的に御相談をいただいて相談もさせていただきながら、当面は具体的な事例を積み上げていくといったことが必要ではないかというふうに考えております。


◆桑名委員
 次からは少し実務的な質問に入っていきますけれども、主権者教育は年間何時間程度予定をしているのか、お願いいたします。



○田村教育長
 政治的教養の教育につきましては、年間70時間を標準時間数といたします公民科の授業の中で、従来から行われております政治や選挙の仕組み、政治参加の重要性などについての指導に加えまして、現実の具体的な政治的事象を取り扱った実践的な指導についても今後一層充実させる必要がございます。
 また、3年間で105時間を標準時間数とする総合的な学習の時間や特別活動の中のホームルーム活動などにおいても、今後選挙違反の防止も含めた選挙のルールを理解させることや、模擬選挙、模擬議会といった具体的、実践的な取り組みを通じまして、生徒が有権者としてみずからの判断で権利を行使する力を育むことも必要でございます。
 これらの指導や取り組みについて、学校の実態に応じて相互の関連を図った効果的な学習活動として行うことができるよう、先ほども申しましたけれども、年間指導計画において必要な時間をしっかりと確保しなければならないと考えております。


◆桑名委員
 年間通して相当な時間がこれに費やされるわけでございますけれども、逆に主権者教育をするということで減っていく授業というか時間というのは何になるんでしょう。



○田村教育長
 先ほど申しましたのは、70時間ないし105時間の範囲の中でこういった取り組みをさせていただくということでございまして、当然ながらそれ以外の必要なこととの調整を、まさにそれを年間の指導計画の中で行っていくということになります。


◆桑名委員
 ありがとうございます。
 そしたら、その教育時間等について、国から目安というものは示されておりませんけれども、これは各都道府県教育委員会、また各市町村教育委員会、どこが定めていくんでしょうか、教育長。


○田村教育長
 教育課程など学校によって事情も異なりますので、県教育委員会として目安時間を定めることまでは考えておりませんけれども、今回作成をされました副教材ですとか指導資料で示されている指導内容の中で、全ての学校で確実に実施する必要がある項目、これを県教育委員会としてしっかりと示した上で、その年間指導計画に基づく指導の実施状況について確認をしていきたいというふうに考えております。


◆桑名委員
 また、教師に対する研修というものも必要と感じております。本会議におきまして、12月に文部科学省の方が来られて管理職、そして公民担当の教員が研修を受けるということでございました。
 ただ先ほど来ありますように、全ての先生方がこの主権者教育にかかわってくるわけでございますが、公民担当以外の教員に対する研修というものは計画されているんでしょうか。



○田村教育長
 本年12月には、管理職及び公民担当を対象とした研修を行うことにしておりますけれども、お話にありましたように、公民科の授業以外の総合的な学習の時間ですとか特別活動で行う場合もございますので、その学校の全ての教員が取り組む可能性があるということでございます。このため、各校におきまして研修会に参加をしました管理職や教科担当が中心になりまして、校内研修などを通じて全ての教員に研修内容の周知徹底を図ってまいります。
 また来年度は、教育センターが行う県立学校の初任者研修に位置づけますことや、各校における実践事例を共有する協議会を開催することなどを通じて、そういった研修の徹底を図ってまいりたいというふうに考えております。


◆桑名委員
 その研修の具体的な教育内容というものが定まっていたら教えてください、教育長。



○田村教育長
 現時点での、とりあえず12月に行う研修につきましては、昨日案が出されました通知の内容でありますとか、副教材あるいは指導資料、こういったもの中心の研修ということになろうかと思います。


◆桑名委員
 ありがとうございました。
 主権者教育っていうのは、ただ知識を身につけさせるだけのものではないと思います。要は、学生、生徒というものが自分たちでみずから考え、そしてまたいろんな物事を多角的に考えることを促す教育であろうかと思います。ですから、学校現場というのも本当に容易なことではないと思っております。その中でも、この教育というものを成功させなければ、あすの日本というものはつくられないということでございますので、ぜひしっかりと取り組んでいただきたいと思います。
 学問の自由というものを尊重しながら、そして政治的中立も保たなければならない。現場が絶対萎縮はしてはなりません。県教委は、各市町村教委と連携をとって、ぜひ学校を支えていただきたいと思います。この自由民権の発祥の地である高知は、普通選挙権においては、幸徳秋水、そしてまた中江兆民、そしてまた女性参政権の先駆者である楠瀬喜多さんなどを輩出しております。ぜひ高知らしい生きた政治に触れる主権者教育が行われますことを期待申し上げたいと思います。

東京オリンピックを機としたスポーツ振興について

◆桑名委員
 それでは、最後になりますけれども、東京オリンピックを機としたスポーツ振興ということで質問をさせていただきます。
 先般、前田議員の質問に答えられておりましたけれども、県としては東京オリンピック・パラリンピック、ラグビーワールドカップ2019の事前合宿の誘致に積極的に取り組んでいくということを知事が表明されました。しかし、私はまだまだ現在見た場合、施設面での脆弱さというものは否めないところであろうかと思います。
 そこで、合宿誘致やスポーツ振興の基盤となる施設整備について、スポーツ推進プロジェクト検討会ではどのような議論がなされ、またどのような整備が必要ということになったのか、そのことを教育長、お願いいたします。


○田村教育長
 スポーツ推進プロジェクト検討会では、地域のスポーツ活動や各競技の活動の拠点と考えられる施設を中心に整備対象とする施設につきまして、全国的な整備状況、競技力の向上、競技人口を踏まえた施設の確保といった観点から整備の必要性や整備の時期について議論が進められました。その中では、競技人口が多く、国内外のトップチームの合宿などの利用が期待される施設の整備ですとか、天候、時期により利用が制限されている施設の改修、体育館や陸上競技場など複数の競技で利用される施設の空調設備やトレーニング設備の充実、こういったことが必要であるというふうに議論されております。


○桑名委員
 それぞれ整備をしなければならないものが多くありますけれども、それは東京オリンピック・パラリンピック、またラグビーワールドカップ2019の事前合宿に間に合わすような計画でこれから進められていくんでしょうか。


○田村教育長
 事前合宿に際しましては、本県の施設の規格ですとか施設までの交通アクセス、周辺の宿泊施設の状況などを考えますと、対象となる施設はある程度限られてまいりますため、現在事前合宿招致のための準備委員会で候補となる施設の絞り込みを行っております。候補施設の整備につきましては、受け入れる国や競技のターゲットを絞り込む中で、招致のために必要となる競技に直接関係する設備の改修ですとか、空調設備やトレーニング設備などの附帯設備の整備などについて早目の対応をしていくことで合宿招致の実現を目指してまいりたいというふうに思っています。
 2019年のラグビーワールドカップも含めまして、事前合宿の受け入れ実現に向けて関係者の連携によりできる限りの準備を計画的に行ってまいりたいというふうに考えております。


○桑名委員
 施設の件なんですけれども、先般ナショナルトレーニングセンターに行ってまいりました。これはもうトップアスリートをつくり出すための国の機関なんですね。もう行ったらびっくりしますね。例えば、ハンドボールを見てもコートが2面あって、あっちは北京オリンピック用の床ですよと、こっちは何々世界選手権の床ですよということで、大会ごとに床を張りかえて選手はそこで練習する。卓球なんかも、これが何とかオリンピック、次のリオっていうので全部台が違っているんですね。
 そういった中で、トップアスリートの人たちは本当に0.1ミリ、0.01秒を縮めるという努力をしております。今のスポーツっていうのは、根性がある人がそこまで上がっていっているんですけれども、もう医学と科学と、そして情報戦とメンタル戦、この総合力で金メダルを狙っているんですね。これが日本とか先進国だけかっていったらそうではなくて、そうではないところも要はプロ化していますので、今のスポーツは、全部そういったところで訓練がされているわけでございます。ですから、事前合宿で高知に来たときに、この施設だったらそらできないよっていうふうに断られてもこれはいけませんので、ぜひ整備も進めてもらいたいと思います。
 そのときに、ちょうどウエートリフティングの三宅親子にそのナショナルトレーニングセンターの食堂で会ったんですね。ちょうど高知から帰って1週間後ぐらいでして、また何か要望がありましたらと言ったら、幾ら何でもお盆の時期に冷房のないところでウエートリフティングの練習をしたのは初めてだよって言っていまして、ぜひそういったものを整備もしてもらいたいと思います。実は、その足でそのまままた新潟へ行きまして、アルビレックス新潟の会長、社長、そして強化部長ともお話をいたしました。キャンプに来るに当たりまして何か要望はと言いましたら、向こうも遠慮していたんですけれども、一つだけ言わせていただいたら、この春野の運動競技場のジム、トレーニングルームの機械がちょっと古くて、実はトレーニングするための器具は新潟から全部運んできているっていう話です。帰って聞いたら、ラグビーのトップリーグも自分たちのマシンはもう自分たちで持ってきていますということでございます。
 ぜひそういったこともありますので、施設面というものも充実をさせていっていただきたいと思いますし、ひいては最後は県民がそれを使うわけでございますので、県民のスポーツの向上にもなるんではないかなというふうに思っております。
 そこで、これは最後の質問になろうと思いますが、知事にお聞きをいたします。
 合宿誘致や施設整備などスポーツ推進プロジェクトで行うさまざまな取り組みが、これは一過性のものであってはなりません。これらをどのように今後のスポーツ振興につなげていくのか、ビジョンをお聞きしたいと思います。


○尾ア知事
 この施設の整備をぜひ一石二鳥、三鳥とつなげていけるような形に持っていければなと、そのように考えておるところです。まず、合宿の誘致をしっかりできれば、その合宿を見て、一流選手のプレー、練習を見て子供たちが将来の夢を抱くようになるかもしれません。また、その合宿でしっかり関係を結ぶことができれば、その他の関係にも、観光などいろんな形で発展させていくことができるかもしれません。まず、ぜひそういう合宿の誘致を実現したい、それが第1です。
 もう一つは、そういう設備を生かして、トップアスリートも使ってくれるような設備だからこそ高知でもトップレベルの選手を育てることができると、本格的な練習をしないといけなくなると県外に出ないといけないという、残念ながら今そういう状況になっておりますので、少しでもそういう状況を改善していきたい、それが2つ目。
 そしてまた、そういう子供たち、さらにはトップアスリートを頂点としていろんな方々がスポーツになれ親しまれるようになり、結果として健康長寿につながっていくと、そういう裾野の広がりといいますか、県民的なスポーツの振興ということにもつながっていくようにと、こういう形で取り組みを全体として進めていくことができればなと。それぞれのつぼとなる施設というのがあると思っておりますので、そちらの改善につなげていきたいと、そのように思います。


○桑名委員
 ありがとうございました。
 私の構えていた質問は以上でございますけれども、私も知事も平成19年に当選をした組でございます。知事が来られて県庁の仕事ぶりというものも変わってきたと思います。昔はね、お日様西西というのが役人の皆さん方の仕事ぶりだと言われておりましたが、そんなことを今県庁に向かって言う人は誰ひとりいないと思っております。そして、1期目、2期目のときは知事のスピードについていけるのかというような心配もありましたけれども、しかし皆さん今ついていっていますし、県民の皆さん方も知事のスピードにはついていっていると思います。
 ただ、これから3期目に入るに当たって、もう1回、その抜け落ちたところというものを確認するのも必要ではないかなと思っております。今高知県は本当にどんどん上がっておりますけれども、その抜け落ちたところ、そここそがひょっとしたら県民が一番必要としているものではないのだろうかなというふうに思っております。どうか、皆さん方も言っておりましたが、3期目しっかりと当選をしていただきまして、12月に一緒にまたここで議論しますことを楽しみにしております。
 以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。