政権政党の責任とは。
高知市夏期大学に行ってきた。講師は、元衆議院議員の田中秀征氏である。
話は、宮沢喜一元首相が語った吉田茂氏から始まる。戦争で亡くなった方たちの遺族に対する年金の大幅アップを求めるデモでの話し。二人を乗せた車をデモ隊が囲んだ。車中、吉田茂氏は、いつものぶっきら棒な顔で正面を見つめたまま。
しかし、デモ隊から離れて落ち着いた頃、眼鏡をはずしてハンカチで目を拭いていたそうである。その時「戦争で国民は犠牲になった。当然補償はしなければならないが、金がない。」と。これは、政治家はどんなことがあっても思わせぶりな発言をしてはいけないということ。宮沢氏は、このとき吉田茂氏は泣いていた様だったと話したそうである。

次は、村山富一氏。
阪神大地震で対策が一息ついたとき。公邸で、頭をかきむしりながら落ち込んでいたそうである。
田中氏は、これは災害であるからと感じていたが、村山氏は「5000人の方を亡くしてしまった。政治は、事件だけでなく事故にも責任を持たなければならない。」と相当責任を感じていたそうである。
田中氏は、これらの話と、鳩山、菅首相にこの様な覚悟があるのか。一向に見えてこないし、見えてこなかった。指導者の本気度で政治は決まる。まさにその通りである。

また、民主党が行き詰っているのは、彼らは政権交代が最終目標だったから、重要政策を党内で検討することがタブーであった。
選挙のための政党が政権をとったから大変になっていると。また自民党については、民主党が仮設住宅ならば、自民党は老朽住宅である。どちらも崩れかけている。
自民党の柱は、ケヤキの太いものが残っているが、作り変えなければならないだろうと。いい例えである。そして、自民党はしょうもない政党だけれども、民主党のように、出来ないことは約束しないし、以前代表になったものがまたやりたいなどと言ったりはしない政党であると言っていた。

さて、最後に。これからの日本は立ち直れるのか、については。高速道路や子供手当てのアンケートをとっても、80%の人が、もっと使い道があるのではないかと考える国民は世界でも少ない。この様な国民がいる限り、必ず立ち直れると信じる。
また、政権政党の務めとは、使い道や分配を考えるのではなく、それらの原資を稼ぐことを考えるのが第一であるということを、宮沢氏や石橋湛山氏の言葉を引用して話された。
すべてのことに共感できた講演会であった。
7月29日

参議院選挙が終わって

結果が出た。
本県では民主党現職が勝利し、私どもが推していた自民党公認候補は無念の涙をのんだ。しかし、全国的には民主党が大敗をしている。
民主党は、敗因を菅首相の消費税発言に押し付けているが、私はそうとは思わない。今回の選挙は、政権交代の選挙ではなく、政権政党民主党のこれまでの10ヶ月間の政治の検証であり、中間総括の場である。
10ヶ月経った今、マニフェストはどう変わってきているのか、実現できるものは何か。また、普天間問題や政治と金の問題はどうなっているのかをしっかりと検証しなければならないのが今回の選挙の意味であろう。
菅政権となってこれらの問題は封印されたような感じであったが国民は騙されなかった。
今後民主党は、マニフェストの修整の謝罪と政治と金の説明をしてから出直さなければならないと思う。
また、自民党も政権交代のみを命題と掲げ、なんでも反対の政党となってはこれまた国民の信頼を得ることは出来ないだろう。

国民本位で将来の世代にツケを回さない政治を行うものが真の勝者になることは間違いない。

7月12日

顔触れに惑わされるな。
菅新体制発足した。
再任以外の顔触れは、党、政府とも若返りが図られている。私と同世代の40歳半ばの登用が新鮮味を与えている。
当然支持率は上がることだろう。しかし、顔触れだけで惑わされてはならない。いくら変わっても、普天間問題や政治と金の問題などは一向に状況は変わっていない。いや、政治と金は、枝野幹事長が小沢氏の政倫審には慎重な発言を残し返って後退した感がある。

また、昨年のマニフェストの進捗状況も注視しなければならない。
民主党では、すでにマニフェストの履行に限界を感じ、参議院選挙では大幅変更もありそうである。
確かに、思い込み違いや政権に入ってこれまで以上の政策ができなかったことはありうるが、なぜ達成できなかったのかを説明する責任はある。ずさんな検討で申し訳なかったと国民に謝罪しなければ納得はできないだろう。
また、この時期の交代劇は、重要法案を残してどうおさめるのか。一気に数に任せて強行採決をしていくのか、また、選挙戦を意識して法案を積み残したまま終えてしまうのか。どちらも問題が残るであろう。
国民の皆さん、今こそ政治の動向をしっかりと見てください。
6月8日

鳩山首相辞任、国民に信を問え
今日、鳩山首相、小沢幹事長が辞任する意向を表明した。当然のことであり、私から見れば余りにも遅い判断である。国民が聞く耳を持たなくなったことが理由で、その原因は、普天間問題と政治と金だそうだ。
普天間問題の社民党の離脱は想定内でありまた政治と金では、なぜ問題となった昨年からここまで引っ張って来たのか怒りを感じる。これまで8ヶ月間の民主党政権では、数にものを言わせやりたい放題の政治を行ってきたのではないか。中国に議員が大挙して訪問をしたり、韓国では小沢幹事長が、外国人の参政権を認める発言をしたり、更には天皇陛下に対して僭越極まりない圧力をかけ、国益や国体をばらばらにしてしまったことは職を辞しても失ったものを戻すことは出来ないだろう。民主党には猛省を促したい。
また、民主党の国会議員は、これまで小沢幹事長が恐ろしくて物も言えなかっただろうが、少し政治力が衰えだしてから急に批判をするとは情けない。本当に批判をしなければならなかった時は、政治と金の問題の時ではなかったのか。
これでは選挙目当ての、首相、幹事長の引き下ろし劇としか映らない。
4日には、新しい首相が誕生するというが、これまで民主党は首のすげ替えを批判してきたのである、当然国民に信を問う、解散総選挙をしなければ、これまた口先だけの政党として批判され続けるだろう。
6月2日

自民党の経験を活かせ、口蹄疫対策
私が、今回の口蹄疫の発生を聞いたのが。4月20日。自民党本部で加藤紘一衆議院議員、宮腰光寛農林部会長と懇談をしているときであった。
宮腰議員の携帯電話が鳴った。それは、口蹄疫の発生の第一報であった。宮腰議員は、その場で翌日の宮崎の現場入りを決めた。また、4月28日には、谷垣総裁が現地に入った。
政府に対しては、過去の経験を活かした対策案を三度にわたり申し入れを行った。その内容は、発生エリア内における全頭殺処分、現地対策本部の設置、自衛隊の派遣、一般車の消毒実施などである。要は、いかに早く封じ込めるのかが決め手となるのだが、政府がこれを受け入れ実施したのは、5月中旬になってからである。(一般車両の消毒は5月8日・自衛隊の派遣も5月に入ってから)

特に陣頭指揮に当たらなければならない赤松農林大臣の発生後の外遊は言語道断である。
この問題は、党派を越えて対策をしなければならない。平成12年に発生したときの被害は740頭で留まった。
このときの経験を是非、政府は活かし被害拡大を食い止めてもらいたい。
5月22日

ついに鳩山首相の腹案が明らかに
普天間問題で揺れる鳩山政権。一部報道では、辺野古の杭打ち工法はあきらめて、原案に近い、埋め立て方式だそうである。
一体、「最低でも県外」「国外もありうる」「自然への冒涜」はなんであったのか。
極めつけは、「私には腹案がある」と。でも、これが鳩山首相の最終案だったのでしょうね。さぞかし悩んだことでしょう。
でも、報道などによるといたって元気だそうです。高速道路の無料化も限界を感じたのでしょう。一部無料化にはなりますが、あの選挙で必死に訴えていた、マニフェストはどこへ行ったのでしょうか。
暫定税率廃止も、名を変え残っています。結局は、深く勉強すると、前政権がやってきたところに戻ってきているではありませんか。
確かに、自民党政権も満点の政治を行ってきたとは言いません。しかし、政治が果たさなければならない基本は守ってやってきたと信じている。
早く原案で決着し、日米関係を回復させ、国土の防衛を果たしてもらいたい。
5月19日

開いた口が塞がらない、沖縄での発言。
ついに、鳩山首相が沖縄へ。今更何を言いに行くのか。そこで出てくる首相の言葉には驚くばかり。
第一に、「米海兵隊が戦略的抑止力になっているとは思わなかった。学べば学ぶほど分かってきた。」沖縄が我が国の安全保障上どれほど重要な地域であるのかが今になってわかったなど一体どうなっているんでしょうか?防衛省は何を首相に説明してきたのかしっかりしてもらいたいものだ。
現にこの間隙をついて中国海軍艦船が堂々と沖縄沖を南下したり、我が国海上自衛隊の艦船に至近距離まで接近をしたりで、挑発行動を繰り返しているではないか。この様な甘い認識の者に、一国の首相を任せていいのか良く考えてもらいたい。
また、「最低県外、国外もありうる。の発言は、党の公約ではなく、代表である鳩山の発言である。」とけっして公約ではないといった発言は余りにも無責任である。
そもそも、この普天間問題は長い時間をかけて、自民党政権が辺野古への移設を沖縄県や名護市の了解を取り付け、日米合意をしたところである。それを、先の衆議院選挙の争点として沖縄県民に出来もしない県外や国外へという希望を与えてしまった。これがこじれて今の問題となっている。それをこれは民主党の公約ではなかったでは済まないだろう。
公約違反はいくつもあり今更驚くことはないが、言い訳が余りにも子ども染みていて情けない限りである。党派は違うものの一国の首相である。世界の笑いものになってほしくないのは国民の思いである。
今後もこの様な失態や行動を続けるのであれば今まさに国民に信を問うべきと強く信じる。
我が自民党も受けて立つことであろう。
5月4日

無言で立ち去る鳩山首相
混迷極まる政権運営。一体この国はどうなってしまうのか。
今日、小沢幹事長が検察審査会で起訴相当という判断が下された。
鳩山首相は、小沢氏の解任について記者団に問われ、その場を無言で立ち去ったそうだ。
これまでの鳩山首相の発言のブレや一貫性のない政治姿勢は皆さんご承知のとおりであるが、今度は、無言で立ち去った。
国民が一番関心ある問題で答えられないことは許されるものではない。小沢氏を信じるならば「解任しない」検討中ならば、「検討中」となんらかの発言はしなければならない。この様な、自分の意見を言えない姿勢が、全ての過ちの原点であろう。
政治の信頼がゆらぎ続けている今、必要なのは、自身の哲学に裏付けられた発言を信念をもって出来るリーダーが現われることである。
今国民はそれを待っているのである。
4月27日

あきれて物が言えません。身代わり投票
自民党の若林参議院が議員辞職をした。問題は採決10件で身代わり投票をしたことである。余りの事に驚くばかりである。
民主党の支持率も、自民党の支持率も上がらないことは政党の問題ではなく、政治そのものの評価が問われているのである。それを回復しなければならない今日、この様な失態を起こすことは断じて許すことはできない。
自民党は内部で執行部批判を繰り広げているが問題は、執行部だけでなく議員それぞれにも問題があることに気付いてほしい。議員としての緊張感を国会議員は常に保っているのか。
31日の採決で、自民党の伊達忠一、岸宏一参議院議員がボタンを押し間違って投票をした。それも問題となっている高校無償化法案である。採決の重さが分からない議員は何のために自分が議員選ばれているのか良く考えてほしい。
青木幹雄参議院議員もなぜ採決の時席をはずしているのか理解できない。他に用もあったのだろうが、議員の採決以上に大事な用件とは何なのか。自民党の国会議員は人を責めるばかりでなく、それぞれが己を高めることを追求していかなければ自民党は変わることはできない。
私も大いに反省をして出直す覚悟である。
4月2日

政権党としての責任が見えなかった党首討論
久しぶりに党首討論が行われた。崖っぷち同士の戦いである。私も、仕事を早く終わらせ自宅で観戦。これまでと違った厳しい口調の谷垣総裁。民主党の事件を時系列的に説明する。
なぜ、だれも責任を取らないのか、また取らせないのか国民に代わって訴えた。
要は、鳩山首相、小沢幹事長のトップ二人が責任をとっていないのに下の者が潔く責任を取ったら、トップ二人もこのままでは収まらないとの判断であろう。
しかし、自浄能力ない民主党をまたまた国民に知らしめてしまった結果となった。鳩山首相もなんとかの一つ覚えではないが、「身を粉にして国民の期待に応えることでその責を果たす。」を繰り返すだけ。もう民主党に期待している人も少なくなったと思うが、この返答に果たして国民は納得しているのかは疑問である。

次に普天間問題に移った。こじれにこじれているこの問題に、腹案があるとのこと。この返答は更に問題をこじらせたのではないか。
米国で交渉をしている岡田外相も困惑した様子でこの腹案についてコメントをしている。どうあれ、外交上、普天間問題は早急に答えを出していただきたい。
韓国では安全保障の問題で韓米外交がこじれ、これを是正するために韓米FTAを締結したとのことも聞く。
外交はバランスである。相手を怒らせたら何かで喜ばす。
これを国益をかけて闘いながら繰り返すものだ。鳩山首相が唱える友愛などは外交の世界では相手にされないだろう。
普天間問題の代償が小沢幹事長が推進する日米FTAの締結であるならば言語道断である。
谷垣総裁が、5月にまでに解決できない時は、退陣か信を問うか厳しく迫ったことにはしっかりと答えていただきたかった。
4月1日

外国人地方参政権について
定住外国人の地方参政権についての意見交換会が全国県議会議長会の主催で開催されました。今、民主党というより小沢一郎幹事長の肝いりで進めている法案です。会は、反対党の自民党、国民新党、賛成党の民主党、公明党、共産党、社民党の国会議員がパネリストとして討論をします。

この問題は、永住権を得た外国人が地方にかぎって参政権が得られるようにするものです。
賛成の意見は、長く日本に住んでいて問題も起こさないし、税金も払っている。地域活動をしている人も多い、だから地方の選挙権与えても良いではないか、単純な考えであり、感情論です。
しかし、税金は、公共サービスをうける為のものであり、また、我が国では納税の有無や多寡とは無関係に参政権は与えられています。長く住んでいることも国籍が取得しやすくなることはあっても参政権の関連は見出せません。
そしてなにより、参政権は直接国益を損なう恐れがあります。地方だから良いではないかの意見もありますが、事実、名護市の市長選挙結果などは国政に影響を与えるものです。
また、自国と二重に選挙権を持っているときに、両国間で紛争が起こった場合どうなるのか。当然本国に忠誠を捧げることでしょう。

まだまだ、反対の理由はあります。そして、最高裁判決では外国人の地方参政権は認められないとの判決が出ています。外国人に参政権を与えたら日本の国は誰の者になってしまうのか考えるだけでゾッとします。
皆さんこの問題には関心を持ってください。そして反対の声を上げてください。
2月9日

逮捕者3人、それでも続投。
 
小沢氏の側近秘書や現職の衆議院議員が逮捕された。
事件の内容はご承知のとおりである。
この対応について、民主党は一体何をやっているのか。これが自民党ならば即座に辞任、または議員辞職まで追い込まれていただろう。それはマスコミや国民が攻める前に党の自浄能力で引きずり降ろされるのが自民党である。
今回の件では、民主党内からの声が聞こえてこない。まして、民主党幹部は石川議員の逮捕で「小沢氏は関係ないでしょう。政治資金規正法違反でしょう。」などと軽々しい発言をしている。
輿石参議院議員会長においては記者から小沢氏の進退問題を聞かれ「ふざけるな」と逆切れしたそうな。どちらがふざけているのか。こんな人間が教育政策の中枢にいることを考えるとこれからの日本が心配でならない。
説明責任を果たせという声もあるが、その前に小沢氏は議員辞職などの政治的責任を果たすのが筋ではないか。
本日これから民主党の党大会がある。この中で、小沢氏の進退問題が議論されないとなると民主党のみならず、国民は政治とは何かを疑いだしさらに政治不信が進むことは必至である。
鳩山さん、あなたの決断力がないからここまで来ているのですよ。いいかげんに目を覚ませ!
 
 1月16日

 
原点に返れ
年が明けて一週間がたった。やっと町もお正月気分から普段の生活に戻ってきた。私も新年会が始まりだした。
昨年は、リーマンショックによる経済悪化が始まり、会合の挨拶では「地球上で最後まで残るものは変化に対応できるものである。」とダーウィンの言葉を引用したものだ。
しかし、一年がたち思うことは、変化に対応することを意識しすぎ、かえって時代の変化に人類が翻弄されたのではないだろうか。
政権交代もその一つであろう。
ならば今年をどう生き抜くか。それは「原点に返れ。今こそ変えていいものと、変えてはならないものをしっかりと認識をするときである。」と考えている。
1月18日から国会が始まる。当然、鳩山首相の個人献金、小沢幹事長の疑惑問題など徹底した追及もしなければならないが、一方これからの国家はどうあるべきか、国民か国家か。大きな政府か小さな政府か、対米・対中かなど今後の日本の進むべき道を議論することも政権が変わった今だからこそ必要と感じている。
自民・民主の国会での論戦を期待する。
2010年1月8日